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漆喰かまど、売ります。

2022. 6. 15

このかまどは、日本の「古き良き」左官技術によって作られました。そのことを現代に伝えようと、名古屋の左官親方が数年かけて開発したものです。飾りではなく、もちろんご飯を炊くための道具でもあります。しかも美味しい。だから、多くの日本人、もしくはご飯を食べる人々の生活に、豊かさを添えてくれます。

漆喰と木でできた室内で、漆喰かまどで炊いたご飯を食べる。「漆喰と木の室」と「漆喰かまど」は、言うまでもなく、親子?関係のようなものでしょうか。

九州では、私たちが販売元となっています。時々に試食、出張イベントを行い、また貸し出し(有料を検討中)を行い、皆さんにこのかまどのすばらしさをお伝えしていきたいと思っています。

三合炊き 「土佐白磨き」「土佐赤磨き」 ¥70.000-(鋳鉄カマド込み/税別/送料別)

一合炊き 「土佐白磨き」「土佐赤磨き」 ¥25.000-(鋳鉄カマド込み/税別/送料別)

「土佐磨き」というのは、土佐漆喰という、四国南岸に育った、台風(水)に強い漆喰材料を用いていることによります。通常の漆喰は、施工時の作業性を維持するためにノリを入れます。しかしながら、ノリは水に強くはありません。そこで、毎年風雨にさらされる土佐の地では、漆喰にノリを入れずに、かわりに作業性を確保するために藁を合わせて寝かせてノリの効果が付加される漆喰が伝統的に使われていました。藁が漆喰に抱かれ発酵した結果、薄い黄色味に着色されます。塗りたての当初は黄色いのですが、年数を重ねることに、黄色味は抜けて白に近づいていきます。プラスチックは時間とともに黄色味を帯びて(黄変化)きますが、土佐漆喰はその逆、を行きます。

そして熱源は、あの、水色の固形燃料です。一合につき、30gを一つ使います。普通にお米をセットしたら、火を付けるだけです。自然に消えて、蒸らしとなり、合計40分ぐらいで蓋をあけたら、つややかなご飯がお目見えです。

 

【漆喰竃ができるまで】

漆喰竃は勇建工業がお客様用に記念品として作成していた一合炊き竃をI NAX の土のミュージアムで行われた“日本の白い壁”という企画展示に合わせ、勇建工業で開発した図形燃料専用のかまどです。かまどの開発の目標として愛知県の素材を使うこと、左官の技術を広めることができること、おいしいご飯が炊けることの3 つを大きな柱として開発しました。

固形燃料は30 g を使い、かまどの高さはニチネンの固形燃料の炎の高さにかまどの高さを調整しました。一番苦労したのは火加減です。そのまま炊くと高温になりおいしく炊けません。空気の量を調整するため焚口の大きさを小さくし、かまど上部に空気穴を4 か所つけることでふっくら炊ける火加減を調整しました。

かまどは愛知県の特産の三州瓦の本いぶし8 寸平瓦に愛知県で採れた土と砂と藁を使い日干しレンガを積んで、作っています。

仕上げには厳選した海藻を炊いた糊と最高級の塩焼き石灰、厳選した麻スサを練り合わせて1 か月以上寝かせた本漆喰を使っています。京練りという技法で砂灰を塗り本漆喰と水担ね漆喰を合わせたものを5 mm の厚みで塗っていきます。約5 時間 をかけ丁寧に鏝でこなして本焼き鰻にて仕上げています。

左官屋さんでもこの程度まで仕上げることのできる左官職人は多くいません。この角度の進う大きな丸面が重なるところが左官職人の腕の見せ所です。内部にも漆喰を塗っているので火を入れるとまるで雪国のかまくらのようでもあります。少し照明を落として楽しんでみてください.

 

【漆喰竃(一合竈)のおいしいご飯の炊き方】

1 、ご飯は1 合( 180 c c)を用意してください。

2 、普段のお米を炊くように洗い、水を切ってください。

水は200cc ( 注1 、新米は少なめ)を基本としてお好みで調整してください。

3 、米の用意が出来たらかまどに火を入れます。市販されている固形燃料3 0 g (できればニチネンのアルミ台紙付き)を中央に置き、火をつけてください。十分に燃え始めたら米と水を入れたかまどを佳いてください。(注2 、ゆっくり燃えるように空気の量を調整しているので火が消えることがあるので気を付けてください)

4 、約30 分で火が消えます。火が消えたら1 0 分蒸らしてください。士壁の蓄熱で最高の状態に蒸らすことができます。( 注3 、蒸らさないと鋳物のかまどにご飯がくっつきます。注4 、固形燃料は開封後少しずつ蒸発します。27 g をきるとが炊けない場合があるのでご注意ください。注5 、風がある場所ではきれいに炊けない場合があるので火口に直接風が当たらないようにしてください)

5 、しゃもじで軽く混ぜて香りを楽しまれたら口の中に入れてゆっくり噛んで見てください。口いっぱいにご飯のあま味が広がります。

この最高の状態を作っているのが鋳物のかまどです。鋳物のかまどと土でできた竃は昔から日本人が愛して使ってきた組み合わせです。同じ竃にアルミ釜に変えて炊いてみても同じ味は出ません。かといって鋳物釜だけで炊いてもこの味は出ません。鋳物のかまどから出る遠赤外線と土が持つ蓄熱が最高の状態を作ってくれるのだと思います。

【土佐竃 (三合竃)のおいしいご飯の炊き方】

1 、米を3 合用意します水を600 c c 入れ穏に設置します

2 、固形燃料3 0 g を3 個を三角形に配置し火を付けます

後は漆喰組と同じように30 分で炊けます

【漆喰竃を楽しむ】

漆喰竃は鋳物でできているので、釜飯もおいしく炊きあがります。私の家ではえのきを入れたごはんや豆や季節のもの冷蔵庫に余ったものを入れて創作釜飯を楽しんでいます。ポイントは共を電子レンジにかけて入れることです。固形燃料の熱量に限界があるので少し多めの具を入れるときは電子レンジで温めて入れていただくときれいに炊き上がります。味付けは塩昆布やそうめんだし、もしくは素材の味だけを楽しんむとか、お好みで創作

釜飯を楽しんでください。少し薄い吸い物くらいに味付けするとおいしく炊けます。おこげも最高です。

【お手入れ】

熱源は、固形燃料以外、用いないでください。炭や薪の火力を繰り返しますと、漆喰や土が劣化します。

漆喰の表面は、固く絞ったぬれ雑巾で、拭いても大丈夫です。少しずつ磨かれていき、光沢が増していきます。

製品には全品検品をして出荷していますが、自然素材を使い手作りしているため一品一品違いますそのため不具合の出ることもあると予想されます。また、近年は配送時の状況が悪く、そこでの破損も考えられます。購入後1 か月未満のものに関して新品との交換をしています。

 

storesで売っています。

 

総代理店

福岡県福岡市南区平和1-28-16 設計+制作/建築巧房

092-524-4123

https://www.kooobooo.net

https://www.kooobooo.net/sikkuy-ki/(漆喰と木の室/当サイト)

 

製造元

愛知県名古屋市名東区梅森坂1丁目222番地 有限会社 勇健工業

https://www.youken.jp/about/

 

 

 

⭐︎以下はご愛用いただいている方々

 

「万分室」さん(福岡市中央区)で、漆喰かまどを用いたコース料理を堪能することができます。

「旬菜坪根」さん(北九州市小倉北区)で、漆喰かまどのご飯がいただけます。

 

 

漆喰かまどに関するトピック

2022/4/23 福島県の方から、一合釜×1 注文いただきました。7/20発送予定です。

2015/12/7 KBC「アサデス」で取り上げていただきました。

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